今日は3月11日。
正直なところ、今日はあまりテレビを見たくありません。
あの時の映像がたくさん流れるのはつらいです。
あの日の、不安で怖い気持ちが押し寄せてきます。
だからといって、忘れたいわけではありません。
私はあの日、甚大な被害を受けた地域に住んでいたわけではありませんが、
そんなに遠くないところに住んでいました。
あの日のことは鮮明に覚えています。
揺れ始めは、「あ、地震だね」っていつものことのように周りの人と話していたのに、
全く揺れがおさまる気配はなく、数秒後に一斉に停電。
皆ただ事ではないと感じ、悲鳴があがる。念の為、机などの下に隠れ…
そのあと、体験したことのない、ものすごい揺れがやってきました。
血の気が引き、命の危険を感じた数秒間。
とても長い間揺れていたかのように感じた。
誰もが悲鳴をあげることさえできなくなり、周りの全員、必死で揺れに耐えるしかなかった。
外に避難し、帰宅するときに、当たり前の日常が一瞬にして壊れていることに衝撃を受けました。
信号が一切機能していないから、道路は混乱し、ものすごい渋滞。
当然、コンビニなども真っ暗。
部屋に帰ると電気はつかないし、部屋にはものが散乱。
テレビが床に落ちて割れていました。
夜になると、どの家も、どのお店も電気がついていないから、信じられないくらい真っ暗な世界でした。
そして何より、大切な人たちとなかなか連絡がつかないことが不安で仕方なかった。
幸い、私は当日のうちに数人とは連絡が取れたけど、
連絡がちゃんと取れるまでの、あの不安な気持ちは、思い出すだけで苦しくなる。
それこそ、甚大な被害を受けた地域の方々の苦しさは計り知れない。
あの日のあと、普通の生活ができること、大切な人とはいつでも繋がれるっていうことは
当たり前ではないんだ、って思った。
だけどどうしてもいつのまにか、そう思っていたことを忘れてしまうものだ。
電気がつくのも当たり前だし、
あの人に最近連絡してないけどまた今度すればいいや、
という感覚になっている。
だから少なくとも毎年この時期は、「当たり前」だと思っていることに
しっかり感謝するようにしたい、と思っている。
特に、人との繋がりは大切にしたい。
今年も数日前から、
職場の人とは笑顔で楽しい会話をし、
親とは一緒に食事をして楽しい時間を過ごし、
なかなか会えない親友や兄弟には他愛ないLINEを送り、
遠距離中の彼とはいつも以上に電話やLINEで話をするようにした。
はっきり言って日頃からやればいいことではあるけど、
私はどうしても忘れたり先延ばしにしがちなのである。
だから少なくとも毎年この時期には必ずやる、と私は決めている。
これだけはこれからも続けていきたいな。
いろいろと悩みはつきないけど、
毎日、普通の生活ができて、周りの人たちにも恵まれていることに
感謝して毎日を過ごしていきたいと思います。
いつもありがとう。