彼にとっての春という季節

彼にとって春という季節は、ちょっと厄介であるらしい。

 

体調が一番落ちやすいのは冬らしいので、

冬より調子が上がる春のほうがまだいいのかな、なんて思いがちだけど、そうではないようだ。

 

彼の場合、

冬はズドーンと落ちる。だから、いわゆる無気力の極限の状態で、何もすることができないという。

なので、何かを「考える」という行為もできない。

 

しかし、春になると少しだけ調子が上がることが多い。

まだ外出は出来なくても、外を見て「天気いいな・・・」とか思うことが出来るようになってくる。

そういう良い部分もある。だけどその反面、

ネガティブな考えもちょくちょく襲ってきてしまうようになるという。

 

言ってみれば、冬よりも意識がハッキリしてきているから余計につらいのだと思う。

 

確かに毎年、春の彼の調子は不安定だ。

こちらとしては、一瞬、「あ、なんか元気になってきたっぽい」と感じてしまう。

だけど、周りにそう思われてしまうのも、つらいんだろう。

だって本当はまだまだ苦しい状態なんだもんね。

 

彼の本当の内面の苦しさをちゃんと理解できないのはもどかしい。

仕方ないことではあるけど。

本当にこういうとき私は何もできない。何かすることがよいとも限らないし。

だけど、なんとか少しでも支えになれたらなぁって思う。

負担にはなりたくないけど、支えにはなりたい。

その絶妙な距離感が、なかなかむずかしいね。

 

でも私がそれで悩んでしまうと、その空気が伝わってしまってよくない。

彼のネガティブを増幅させたくはないから、あんまり考えすぎないようにしてる。

私は医者じゃないから、実際、考えてもわからないものはわからないもんね(笑)

 

疾患があるないにかかわらず、春は心が不安定になりやすいし、

自分も体調に気をつけて過ごさなくては、と思います!

 

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