まんぷく最終回を観て思ったこと

 NHKの朝ドラ、「まんぷく」が今日、最終回だった。

 

なんとなく初回を観たら続きが気になって、毎日録画して、なんだかんだで全部観てしまった。

 

個人的にはとっても面白いドラマだった。

たくさん感動してよく泣いた。

(ドラマの詳しい内容などはホームページなどに載っているので割愛します)

 

www.nhk.or.jp

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インスタントラーメン

 

このドラマを観ていて、

いつも「いいなぁ、素敵だなあ」と思っていたことがある。

 

ありがとうをしっかり伝えるところだ。

 

登場人物の萬平さんは発明家で、何かひらめくと、周りの意見を聞かずに突っ走るようなところがある。

だけど、そうやって突っ走ることができるのは、奥さんである福ちゃんが支えてくれているからなのだ。

 

要所要所で萬平さんは、そのありがたさにちゃんと気づく。

そしてその気持ちをしっかり言葉にして、毎回福ちゃんに伝えていた。

 

「ありがとう、福子」

「福子がいてくれるおかげだ」

 

これって簡単そうで、なかなかできないことだと思う。

 

「いつも陰ながら支えてくれている人のおかげで自分は頑張れている」っていうことに気づくことがもちろん大切。

ただ、気づくことだけなら、けっこうできると思う。

 

実際にそれに対する感謝を直接伝えようとすると、相手との距離が近いほどなかなか照れくさいし、違う部分で感謝を示そうってなりがち。私はそう。

 

でも自分がもし、福ちゃんの立場だったら、やっぱりハッキリと直球で「ありがとう」って言ってもらえたら、相当嬉しい。

福ちゃんはツラいこともきっと多かっただろうし、萬平さんにイラッとすることだってあっただろうけど、その一言で、なんというか、気持ちがとても救われたと思う。

 

ああ、この人は、自分が支えようと奮闘していたのを、ちゃんと気づいてくれていたんだ、って幸せな気持ちになっただろうなぁ。

 

奥さんである福ちゃんも、日ごろから感謝の気持ちを忘れない人で、いろんな相手にちゃんと「ありがとう」を言える人だからこそ、萬平さんも、伝えるのに抵抗がなかったのかなぁとも思うけど。

 

本当に素敵な夫婦だなぁ、と思った。

 

 

私は、具体的に何か手伝ってもらったときとか、物をもらったときとかは、「ありがとう」って躊躇なく言うほうだ。

 

でも何か具体的なことに対してではなく、何でもないとき、自分の中の感謝の気持ちに気づいたときに、ちゃんと言葉にして「ありがとう」って言えているかといったら、言えていない気がする。

そういう時にもちゃんと感謝を伝えられるっていうのは、素晴らしいことだと思う。

私もそうなりたい。

けっこうちょくちょく、ありがたいなぁって思ってはいるんだけど。

思っているだけでは伝わらないもんね。言葉にしないと。

 

ただこういう、簡単そうで、いつでもできそうなことほど、実際に行動に移すのって難しいよね。

大人になるほど、なかなか素直に言えなくなっている気がする。

何でもない日はまだちょっとハードルが高いけど、少なくとも、母の日や父の日、記念日とかには、恥ずかしがらずにちゃんと伝えよう。

 

親とか、彼氏とか、親友とか、距離が近い相手にこそ、ほんとは日頃から伝えなきゃな、って「まんぷく」を観てしみじみ思った今日でした。